- リボ払いをカードローンに借り換えることは本当にお得なのか
- リボ払いによる借金そのものを減らす方法
リボ払いからカードローンへの借り換えは有効?
2021.12.28 更新
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目次
リボ払いの借り換えメリットは?お得ってホント?
「リボ払いからカードローンへの借り換え」とは、カードローンで借りたお金でリボ払いを一括返済するということです。リボ払いの返済の代わりにカードローンの返済が始まります。
カードローンの金利がリボ払いの金利よりも低い場合、金利の差分だけ最終的に支払う金額を抑えられる可能性があります。
また、複数のクレジットカードでリボ払いを利用している場合、カードローンへの借り換えによって返済を一本化できます。
それにより管理しやすく、返済の見通しを立てやすくなるというメリットもあります。
借り換え以外で支払い残高や手数料を減らす方法は、ページ下部の「リボ払いによる借金を法律で解決する方法」でご紹介します。
カードローンへの借り換えは必ずしも得ではない理由2つ
しかし、基本的には「必ずしも得をするとは限らない」ということを十分に理解しておいたほうがよいでしょう。その理由は以下の2つです。
- カードローン=必ずしも低金利とは言えない
- 毎月の返済額が少ないと利息総額が高くなる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
カードローン=必ずしも低金利とは言えない
カードローンへの借り換えによって差が出るのは、「リボ払いと比べて低金利で借り入れができた場合」のみです。
もしかすると「カードローンは低金利」と考えている方もいるかもしれませんが、実際のところ大きく金利を下げて借り入れをするには、条件があります。
たとえば、「オリックス銀行カードローン」を例にして見ていきましょう。
利用限度額 | 金利 |
---|---|
700万円超800万円以下 | 1.7%~4.8% |
500万円超700万円以下 | 3.5%~5.8% |
300万円超500万円以下 | 4.5%~8.8% |
150万円超300万円以下 | 5.0%~12.8% |
100万円以上150万円以下 | 6.0%~14.8% |
100万円未満 | 12.0%~17.8% |
カードローンの金利は1.7~17.8%とされており、金利の幅がかなり広いことがわかります。
例えばもっとも低い1.7%程度の金利で借り入れをするには、限度額700~800万円の審査に通過する必要があります。初めてカードローンを利用する場合、大きな限度額の審査には通過しにくいといえそうです。
利用限度額は収入や信用状況によって決まるのですが、審査の結果、限度額が100万円未満に設定された場合、12~17.8%の金利水準となります。
クレジットカードのリボ払いの金利は15%が標準ですから、結果的にリボ払いよりも高い金利で借り入れをすることなる可能性もあり、本末転倒になりうるのです。
借り換えても返済額が少ないと利息総額が高くなる
リボ払いでの借金をカードローンを借り換えるにあたって、もうひとつ注意しておきたいのが「毎月の返済額」です。
利息は残りの元金(実際に借り入れた金額)に対して発生します。月々の負担を減らしたいからといって返済額を少なく設定してしまうと、なかなか元金が減らずに返済の長期化する場合もあります。
早めに借金完済を目指したい方は、カードローンへ借り換える前に、現在リボ払いで月々支払っている返済額を増やせないか検討してみましょう。どうしても返済が厳しいという状況でない限りは、この方法が完済への近道といえそうです。
「リボ払いの返済が苦しい」法律で借金問題を解決する方法がある
リボ払いでの借金を金利の低いカードローンに借り換えした場合、返済を楽にできるケースはあります。
しかし、利息が発生することに変わりはありません。
実は、返済が苦しくなる根本的な原因である手数料や利息をカットし、借金を減らせる可能性のある方法もあります。
「債務整理」で、借金を減らすこともできる
借金を減らす手段に、「債務整理」という方法があります。
債務整理とは、利息や遅延損害金などをカットすることで借金を減らしたり、ゼロにする可能性のある方法 のことです。
年間およそ10万人以上が、債務整理で借金を減らしているといわれています。
以下の記事で、リボ払いを債務整理するメリットについてさらに詳しく紹介しています。
支払い額や利息を減らすなら任意整理も一つの手段
債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」という3つの手段があり、それぞれメリット・デメリットが存在します。リボ払いの返済に苦しんでいる方の場合、「任意整理」も検討してもよいでしょう。
任意整理とは、利息や手数料の支払いをカットすることで、月々の返済を少なくできる可能性のある方法です。
利息や手数料がなくなると毎月の支払い全額が元金の返済に充てられるのです。
任意整理の主なメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット |
|
---|---|
デメリット |
|
任意整理は手続きにそれほど時間と手間がかからない一方で、約5年間ブラックリストに掲載されることがあります。
ブラックリストに掲載されている間は、以下のようなことができなくなります。
- 新しくクレジットカードを発行
- キャッシングやローンでの借り入れ
- 携帯電話を分割払いでの購入
あらかじめ理解しておきましょう。
以下の記事でリボ払いを債務整理するメリットについてさらに詳しく紹介しています。
リボ払いを債務整理する3つのメリット|クレジットカード返済のコツ
債務整理するべきかどうか無料で相談することもできる
借金を返せない時は、弁護士や司法書士など借金解決のプロに相談することも一つの手段です。
弁護士や司法書士と聞くと堅いイメージですが、借金相談を無料で受け付けている弁護士や司法書士もいるということを知っていましたか?
債務整理をするメリットやデメリットはそれぞれの返済状況によって異なるので、借金解決のプロに相談することで検討してみるのも、借金完済に向かう近道かもしれません。
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2018.12.23 公開