- リボ払いをすると信用情報に傷がつくの?
- 信用情報に傷があるとローンが組みづらい?
- 信用情報を回復するには?
リボ払いは信用情報に影響している?リボ払いとローン審査の関係
2021.08.14 更新
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目次
リボ払いを利用していると信用に傷がつくの?
クレジットカードのリボ払いは、ローンの審査などに影響を与えないかと不安に感じる人も多いようです。
そもそも、リボ払いをすると信用情報に傷がつくのでしょうか。
基本的には傷はつかない
リボ払いを利用しているだけで信用情報に傷がつくことはありません。
信用情報にリボ払いをしている履歴は残りますが、それはクレジットカードを利用していれば誰にでも共通することであり、履歴が残ることと傷がつくことは別です。
月々の返済をきちんとしている限りは、リボ払いが理由で、ローンを組みにくくなることはありません。
そもそも信用情報とは
信用情報とは、クレジットカードやローンの契約内容、利用状況などに関する情報です。
新たにカードやローンの申込みをした人に返済能力があるかどうかを、金融会社が判断するための参考にしています。
リボ払いはどのように登録されているのか
信用情報に記録されている項目のうち、特にリボ払いに関係するものには次のようなものがあります。
- リボ払い機能がついているか
- 利用限度額
- 請求額と、それに対する支払い額
- 毎月返済しているか
- 支払残高
金融業者にとって問題なのは、リボ払いの利用状況よりも、返済能力があるかどうかです。
クレカを作るだけで情報は登録されている
使っていないカードの存在は忘れがちになりますが、信用情報は、クレジットカードを作っただけでも記録されます。
もし、使っていないカードがあったら解約することをおすすめします。
手数料や年会費など、なんらかの支払いが発生しているのに、気がつかないうちに滞納扱いされているケースもあるからです。
どうなると傷がつくのか
リボ払いを利用していると、次のような場合には信用情報に傷がつく可能性があります。
ちなみに信用情報に傷がつくとは、信用情報機関に延滞や債務整理など「事故情報」が登録されることで、俗にブラックリストに載るともいわれています。
➀リボ払いの残高がある
リボ払いの支払残高が、クレジットカードの利用限度額に近い状態、いわゆる「リボ天」だと、信用情報に傷がつき審査が通りづらくなる可能性があります。
リボ払いの手数料が高くなり、返済期間が長期化しているのではないかと見られてしまうからです。
ただし、支払可能見込額に余裕があれば、必ずしも問題視されることはありません。
支払可能見込額とは、リボ払いの利用者が1年間で無理なく返済できる金額のことです。
②支払いを一定期間以上延滞している
3ヶ月以上、リボ払いの支払いを延滞すると信用情報に傷がつく可能性が高いです。
ただし、年に1回程度であれば問題はありません。
延滞後の対応をしっかりして、その後の頻繁な延滞もなければ、影響はほぼないとされています。
【注意】滞納を見落としがちな費用
次の料金については、滞納していることを見落としがちなので注意が必要です。
・携帯電話、スマホ端末の分割払い
・奨学金
これらの支払いも、滞納していれば審査に影響が出ることがあるので注意しましょう。
③資金のかき集めを思わせるカードの作成をしている
リボ払い専用カードも含め、クレジットカードを複数もっていると、信用情報に傷がついていなくても審査が通りにくくなることがあります。
複数のカードを作成した経緯に不自然さがあると、
「新たにローンを組むために完済を急いだのでは?」
などの疑念を金融業者に抱かせるためです。
④クレジットカードでキャッシングを利用した
キャッシングをしただけでは信用情報に傷はつきません。しかし、キャッシングの目的や返済状況によっては審査に影響することもあります。
たとえば生活費のためや、別のカードローンの返済にあてるためなどでキャッシングを利用すると、返済能力が低いと判断されることがあります。
信用情報に傷がつくと住宅ローンやクレジットカードの審査に影響する
リボ払いの使い方に問題があると、信用情報に傷がつきます。
そうなると、ローンの審査などに影響が出てきます。
信用情報が住宅ローンに影響する理由
リボ払いなどの支払いがまだ残っていると、今後住宅ローンを組むときに、住宅ローンと合わせた返済額としてみなされ、返済負担率が高くなってしまいます。
返済負担率
クレジットカードなどの返済が年収に占める割合のことです。
年収300万円で返済額が年90万円の場合
返済負担率=1年間の返済額90万円÷年収300万円×100=30%
年収や審査する機関にもよりますが、一般的に、審査で基準となる返済負担率は35%以内が目安とされています。
リボ払いの返済は、住宅ローンと合わせて返済額として計算され、返済負担率が算出されます。
リボ払いの残額が大きいと、住宅ローンの審査に通らないか、あるいは審査に通っても借入額が少なくなるなど、条件的に不利になります。
リボ払いが住宅ローンの審査で不利にならないために
リボ払いが住宅ローンの審査で不利にならないように、次のようなことを実践しておきましょう。
支払残高は完済する
リボ払いの支払いは、繰り上げ返済などで早めに完済しましょう。
リボ払いの返済額を減らすことで、住宅ローンの借入をしやすくします。
頭金をできるだけ用意する
頭金を多く用意することも有効です。
今後の返済額が小さくなり返済負担率も減らせるので、審査に有利となります。
・使用していないカードは解約する
使っていないクレジットカードは審査に不利になることがあるので解約を検討しましょう。
審査する金融機関によっては、カードにキャッシング枠がついていると、キャッシングを利用していなくても審査に影響を与えることがあります。
信用情報に傷がつくと考えられる住宅ローン以外への影響
信用情報に傷がつくと、住宅ローンの審査以外にも影響することがあります。
金融機関からの融資が受けられない
信用情報に影響を受けるのは、住宅ローンのような高額の借入だけではありません。
マイカーローンや教育ローンなど、あらゆるローンで審査が通りにくくなります。
クレジットカードの作成や更新ができない
信用情報の内容にもよりますが、新規でクレジットカードに申し込んでも、審査が通ることは難しくなるでしょう。
すでに使用中のカードがある場合、滞納などをしたカードは利用できなくなります。
一部の賃貸物件が契約できない
信用情報の内容が、不動産契約に直接影響を与えるということは、基本的にはありません。
ただし、借主が家賃保証会社を利用したり、家賃収納代行サービスが間に入ったりすると、信用情報を照会されて賃貸契約ができなくなる可能性があります。
スマホ機器の分割払いができない
信用情報の内容によっては、スマホの端末の分割払いができなくなることもあります。
つい見落としがちですがスマホの分割払いも信用取引の一つであるため、信用情報に傷があると分割払いの審査に通らないことがあります。
信用情報は回復できる!回復方法と確認の方法
信用情報に傷がついてしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。
ここでは信用情報を回復させる方法と、自分の信用情報に事故記録が登録されていないか確認する方法をお話しいたします。
信用情報の登録期間の経過を待つ
信用情報機関に事故登録が登録されても一定期間を過ぎれば、事故情報は解除されます。
事故情報が記録される内容と期間は以下のとおりです。
内容 | 事故情報の登録期間 |
---|---|
延滞、残高金額、完済日など | 契約継続中及び契約終了後約5年 |
債務整理、強制解約、破産申立、債権譲渡など | 契約継続中及び契約終了後5年〜10年 |
信用情報の確認方法
信用情報機関に登録されている情報は、本人であれば情報開示を請求できます。
信用情報を管理している3社の情報開示方法は次の通りです。
- 一般社団法人 全国銀行協会
開示請求書、手数料、本人確認書類などを揃えて郵送で開示請求
https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/open/
問合わせ先 0120-540-558
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
インターネットからの開示請求と郵送の開示請求に対応
それぞれ手数料1,000円がかかります
https://www.cic.co.jp/mydata/mailing/index.html
問合せ先 0570-666-414
- 株式会社日本信用情報機構(JICC)
スマートフォンによる開示申込と郵送の開示手続きに対応
それぞれ手数料がかかります
https://www.jicc.co.jp/kaiji/
問合せ先 0570-055-955
信用情報が回復したあとに新しくクレジットカードを作るには?
「信用情報が回復した」からといって必ず「クレジットカードの作成や更新ができる」「住宅ローンが利用できる」とは限りません。
金融業者にとって問題なのは、返済能力があるかどうかですので、以下をクリアにしておきましょう。
①支払い残高があれば完済する
リボ払いや分割払いなどの支払残高があれば、完済しておきましょう。
信用情報は信用取引の利用者に支払能力があるかどうかの判断材料として使われます。
支払う意思と能力を示すことで、信用情報の回復につながります。
②定期的な収入を得る生活をする
安定した収入を得られるようにすることも信用情報を回復させます。
業績が安定した会社で安定的な収入を得ることが好ましいとされています。
まとめ
クレジットカードのリボ払いが、信用情報や住宅ローンに与える影響について、おわかりいただけたと思います。
リボ払いはクレジットカードの返済方法の1つです。
リボ払いの仕組みや信用情報についてしっかり理解して返済をしていれば、必要以上に心配することはありません。
また、信用情報は、登録期間の経過を待つ、残高を完済するといった対処で回復できます。
将来安心して融資計画を立てるためにも、リボ払いは計画的な利用を心がけるようにしましょう。
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2019.11.16 公開