「リボ払いの返済、もう1年以上払っているのに終わらない…どうして?」
「明細を確認していなかったけど、リボ払いって元金があまり減らないこともある」
リボ払いを早く終わらせるためには、返済額を増やして元金を減らすことが重要です。
まずは一括返済や、ボーナスなどから多めに払う「繰り上げ返済」できないか考えましょう。
どうしても返済できないときもひとりで抱え込んではいけません。
どうしてもリボ払いが返せないときは、弁護士や司法書士事務所などへの相談も手段のひとつです。
あなたの借金状況を聞いたうえで、どんな方法でリボ払いを解消するのかの相談に乗ってくれるでしょう。
この記事では、弁護士などへの相談前にできることと、相談後の解決方法をわけて解説します。
リボ払いは残高の増加に気づきにくく、返済期間が長期化しやすい
リボ払いとは、クレジットカードの支払い方法の一つで、利用金額や回数に関係なく、月々の支払額が一定になるという特徴があります。
正式名称をリボルビング払いといいます。
通常の分割払いであれば、返済回数によって毎月支払う金額が異なります。
例えば10回の分割払いなら、20万円の商品を購入すると月々の返済は2万円+手数料(金利)、30万円の商品を購入すると月々の返済は3万円+手数料(金利)となります。
一方、リボ払いで毎月の支払いを1万円に設定した場合、利用金額が増えても月々の支払額は1万円で変わりありません(定額方式の場合)。
しかし、リボ払いの手数料(金利)は、分割払いより高く設定されている場合があります。
買い物を繰り返せば当然ながら残高も増えていくのですが、支払額が変わらないため残高が増えていることに気づきにくく、返済期間が延びていくのです。
また支払を銀行口座からの自動振替にしている場合は残高の総額がわかりにくい場合があります。
<一般的な金利の例>
サービス |
手数料 |
クレジットカードの2回払い |
0% |
クレジットカードの3回払い |
12.00% |
クレジットカードのリボ払い |
15.00% |
消費者金融のキャッシング |
18.00%(上限金利) |
「借金返済が終わらない 体験談から学ぶ滞納の恐ろしさと完済のコツ」の記事はこちらです。
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リボ払いが減らないと感じたら、残高を確認するべき
リボ払いは、利用残高が多くなるほど毎月の支払い時にかかる手数料(利息)も多くなります。
毎月の支払額のうちの多くが手数料で占められている場合、元金はほとんど減らず、いつまで経ってもほとんど残高が減らない場合があります。
1ヶ月あたりの手数料の金額を知るためには
利用残高×手数料率÷365日×30日
という式で計算することができます。
まずは、ご自身の利用残高と手数料の割合を調べてみましょう。
利用残高を調べるためには、各クレジット会社のWebページで確認することができる場合が多いです。
リボ払いの返済を終わらせるためにやるべき3つの方法
では、リボ払いの返済を終わらせるためには、どのようにすればよいのでしょうか。
リボ払いの返済を終わらせるには大きく3つの方法が考えられます。
(1)一括返済や繰り上げ返済に変更する
クレジットカードの支払い方法は途中で変更可能の場合が多いです。まずは一括返済や繰り上げ返済にするなど支払い方法の変更ができないか検討しましょう。
一括返済とは
利用残高の全額を一度に返済すること。一括返済をした後は、手数料を払う必要がなくなるので、支払い総額を減額することができます。
繰り上げ返済とは
毎月の返済とは別に、利用残高の一部を返済すること。繰り上げ返済すると手数料を軽減できます。
繰り上げ返済で、利用残高を20万円→15万円に減らした場合
<利用残高が20万円の場合>
20万円×15%÷365×30日=その月の手数料は2,465円
<利用残高が15万円の場合>
15万円×15%÷365×30日=その月の手数料は1,849円
※手数料率15%で計算
繰り上げ返済するとその分の利用残高が減るので、それだけ支払わなければならない手数料の金額が減るのです。
まとまったお金を用意できるのであれば、ボーナスなどで一括返済をすることをおすすめします。
もし一括返済が難しければ、繰り上げ返済をして可能なかぎり利用残高を減らすことも重要です。
(2)毎月の返済額を増やす
次に月々の返済額を少しでも増やすことです。
5,000円でもいいので返済額を上げることができないか考えましょう。
返済額を5,000円増額した場合
10万円を1万円ずつ返済すると…合計10回の返済で、約6,650円の手数料が発生
10万円を1.5万円ずつ返済すると…合計7回の返済で、約4,600円の手数料が発生
※手数料率15%で計算
リボ払いの手数料は利用残高に対して発生するので、返済期間が短くなることやリボ払いの利用残高が減ることにより、結果的に支払う手数料も少なく済みます。
(3)債務整理をする
一括返済や繰り上げ返済、毎月の返済額が増やせないなど、リボ払いの完済が難しい場合や、「リボの支払いを滞納して一括返済を要求されている」方は、債務整理という方法も選択肢の一つです。
債務整理には、債権者(お金の貸し手)と直接交渉をして、借金の返済額や返済方法を決め直す任意整理という方法があります。
任意整理とは
任意整理とは、債権者と直接交渉をして、借金の返済額や返済方法を見直せる可能性のある方法です。
任意整理の特徴
利息の交渉をして完済を目指せる
任意整理では、将来利息をカットして元金のみを3年~5年程度で返済する交渉をします。
100万円を年利15%で借りている方であれば、年間15万円(月1万2500円)が利息です。
借金が整理されるため、返済計画どおりに支払いを続ければ、借金を完済できる可能性が高くなります。
督促が止まる
返済を滞納して貸金業者やクレジットカード会社から督促が届いている場合でも、弁護士や司法書士に依頼して任意整理の手続き開始をすると督促はすべてストップします。
後払いや分割に対応できる場合もある
弁護士や司法書士に任意整理を依頼する場合、費用がかかります。しかし、事務所によっては費用の後払いや分割払いにも応じてくれる場合もあります。
「任意整理したいけど、いますぐ費用を用意できない」方へのサポートが可能です。
バレずに借金問題を解決できる可能性がある
借金を身内に知られずに解決することも可能です。
任意整理は裁判所を通さない手続きのため、原則として家庭や職場に連絡がいくことはありません。
任意整理で返せない場合は他の手段を検討する
「複数社から多額の借金がある」など、任意整理で計画した元金の返済が難しい場合は、他の債務整理で解決できる場合もあります。
手続きごとの特徴や影響はこちらの記事をチェックしてみましょう。
債務整理で終わらない借金生活に終止符をうてるか?デメリットまで詳しく解説
なお、リボ払いを返済するために他の金融機関で低金利のカードローンをつくり、借り換えをするという手段もありますが、当サイトではこれを推奨しません。
借り換えに成功したとしても、結局利息がかかるので、借金問題の根本的な解決にはつながりません。
どうしても返済が難しい方にとって、債務整理は完済に向けた解決方法の一つとなりえます。
任意整理の影響
任意整理をした事実は信用情報に登録され、5年間クレジットカード作成や新規の借り入れができない「ブラック状態(俗にブラックリストに掲載されること)」として扱われます。
なお、下記の条件に該当している人は、任意整理の検討前からブラックリスト入りしている可能性が高いです。
- 過去5年以内にクレジットカードの支払いを61日以上延滞した
- 過去5年以内に消費者金融や銀行カードローンなどの返済を61日以上延滞した
- 過去5年以内に住宅ローンなどを61日以上延滞した
ブラックリストの記載は、任意整理の手続きにより完済してから5年程度すると消えるとされています。
そのため「すでにブラックリストに入っている」方や「終わらないリボ払いから早く解放されたい」方にとっては、いまの返済を続けるより、任意整理を検討することも検討してください。
信用情報についての詳しい記事はこちらです。
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リボ払いの任意整理は弁護士や司法書士に相談することも一つの手段
クレジットカードのリボ払いを任意整理する場合、自分で手続きをすることは難しいことがあります。
任意整理をするためには、債権者(クレジットカード会社)との間で、支払い方法についての交渉をしなければなりません。
支払い方法の交渉には知識や経験が必要な場合もあります。
任意整理をする場合には、弁護士や司法書士に相談することも手段の一つです。
任意整理に迷っている場合でも、無料で任意整理すべきか診断してくれる事務所もあるので、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
任意整理の手続きと流れについての詳しい記事はこちらです。
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