- 学生ローンを滞納するとどうなるのか
- 学生ローンを滞納してしまった時の対処法
学生ローンの滞納で気がつけば返済困難に…親に言えない借金、返済する方法は?
2022.02.03 更新
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目次
学生ローンとは?
学生ローンはその名の通り「学生を対象にしたローン」のことで、一般的に大学生や専門学生、短大生、予備校生なら利用可能です。
現在はインターネットやSNSを利用した集客がメインとなっており、例えば高田馬場のような学生街には学生ローン業者が多数存在します。
一般のローンと学生ローンの違い
「安定収入がある人が対象」という点で一般ローンと学生ローンは同じですが、必要書類や借り入れられる金額などに違いがあります。
学生ローンの特徴
- 免許証などの本人確認書類以外に、学生証などが必要
- 20歳以上の学生が対象
- 借入上限金額はあまり高くない
上記のように、学生ローンを利用するには本人確認書類のほかに学生であることを証明するものが必要になります。なぜなら、学生ローンは20歳以上の学生しか利用できないからです。
また、一般ローンと比べると借り入れ可能な上限金額は低く、最大でも50万円程度というのが一般的です。
学生ローンのメリット
一般ローンではなく学生ローンを利用するメリットはいくつかありますが、「学生でも可と謳われている」「スピーディー」「周囲にばれにくい」という3点が代表的です。
学生ローンの場合、一般ローンと比較して審査に通過する可能性が高くなります。
また審査自体もスピーディーに行われるので、最短即日でお金を借りることも可能です。しかも保証人が不要でアルバイト先への確認もされないことが多く、学生ローンの利用が周囲にばれにくいという利点もあります。
学生ローンを滞納したらどんなリスクがある?
学生ローンも借金なので、滞納することには当然ながらリスクがあります。特に、下記の3つには注意が必要です。
- 督促される
- 遅延損害金が発生する
- ブラックリスト入りの状態になる
督促される
学生ローンを延滞すると、借り入れをした業者から未払い分の督促が来ます。督促といっても実家や住んでいる場所、アルバイト先などに訪ねて来るわけではなく、電話が一般的です。貸金業者からの電話を放置し続けた場合には、ハガキや封書など書面で督促状が届くようになります。
督促状も無視し続けると、「内容証明郵便」で未払い分を一括で請求されたり、裁判に発展したりするケースもあるので注意が必要です。
督促の流れ
- 貸金業者から電話がある
- 書面で督促状が届く
- 一括請求や裁判が行われる
遅延損害金が発生する
期日までに学生ローンの返済が完了しなければ、「遅延損害金」が発生します。遅延損害金とは賠償金の一種で、「返済が遅れたことで貸金業者に発生する損害を賠償する」ことが目的です。遅延利息や延滞利息などと呼ばれることもあります。
学生ローンの遅延損害金の目安は年率約20%で、延滞した日数分の日割り計算となります。
仮に30万円の借り入れを30日間延滞して遅延損害金が年率20%とすると、かかる遅延損害金は…
30万円×20%÷365(日)×30(日)=約4,931円
学生ローンの延滞日数が長くなるほど遅延損害金も高額になり、返済金額が当初より多くなります。放置したら勝手になくなるというものではないので、滞納分はできるだけ早く返済すべきです。
ブラックリスト入りの状態になる
ブラックリストは、端的にいえば「お金を借りるための審査に通らなくなる状態」のことです。
お金を借りるとは、「クレジットカード」「キャッシング」「カードローン」「商品の分割購入のローン」(携帯電話から住宅のような高額なものまですべて含む)を指します。
クレジットカードやローンの返済を滞納すると、消費者の個人信用情報に「事故情報」が登録されます。
基本的に貸金業者は、事故情報が登録された人に対して「返済能力に問題がある」といったマイナスの評価をつけます。そして、自社が提供する金融サービスの審査においてハードルを上げるのです。
個人信用情報は貸金業者間で共有されているので、「A社で起こしたトラブルの影響がB社の審査に及ぶ」という可能性が高くなります。A社のローン返済を滞納している場合、B社のクレジットカード発行審査に通らなかったとしてもなんら不思議ではありません。
内容にもよりますが、ブラックリスト入りの状態が解除されるには数年かかかることもあります。卒業後も一定期間クレジットカードを作れなかったり、車のローンを組めなかったりするので、返済の滞納は回避したいものです。
信用情報やブラックリストについては
クレジットカードやローンの審査でチェックされる信用情報とは
で詳しく解説しています。
学生ローンを滞納したら親に連絡がいく?
結論からいうと、学生ローンの滞納によって親へ連絡が行く可能性はあります。貸金業者は融資したお金を回収するために、借りた本人以外にも連絡を取るからです。
ただし学生ローンは学生と貸金業者間の契約なので、保証人や親権者ではない親に連絡がいくことはありません。あくまでも「督促を放置していた場合に親にも連絡がいく可能性がある」ということです。
親に連絡がいくのを防ぎたいときは、まずは貸金業者へ電話連絡する方法をおすすめします。
貸金業者に電話連絡をする
返済の意思があるということを示すために、学生本人が貸金業者とコンタクトを取る必要があります。具体的には下記の「1」の段階です。
督促の流れ
- 貸金業者から電話がある
- 書面で督促状が届く
- 一括請求や裁判が行われる
貸金業者からの最初の督促に対応できれば、親に連絡が行くことはありません。また督促がなくても、学生ローンの滞納にいち早く気づいた段階で貸金業者へ電話連絡するのも有効です。
しかしいくら貸金業者に電話連絡をしたとしても、肝心の返済をはぐらかしていると親に連絡が行く可能性も出てくるので注意しましょう。「返済期日までに借りたお金を返す」という契約をしていることを忘れずに、誠実に対応することが大切です。
学生ローンの返済が遅れたらどうすべき?
学生ローンを延滞してしまった場合、最善の解決策は「いち早く遅延状態を解消すること」です。返済が遅れている金額を支払うことで貸金業者に返済の意思表示ができ、ブラックリスト入りなどを防ぐことができます。
ただし、貸金業者に返済するために他の貸金業者から借金をする、という方法はリスクが大きいので避けましょう。
また、「どうしても親にはばれたくない」という学生の方もいると思います。滞納分の返済を個人で解決できないのなら、弁護士や司法書士に対応を相談するのも一つの方法です。
借金問題を解決した経験があるプロの力を借りれば、「債務整理」といった専門的な解決方法を利用できるからです。
学生ローンも借金と同じで債務整理できる
学生ローンを滞納して返済に困ったときは、「債務整理」の利用をおすすめします。
「債務整理」とは、正当な手続きによって現在の借金を減額したり免除したりできる制度のことです。学生ローンもキャッシングなどと同じく借金にあたるので、手続きを踏めば債務整理を利用できます。
学生ローンを債務整理するメリットとデメリット
学生ローンの債務整理が完了すれば、借金の減額や免除などを受けられる可能性があります。また、毎月の返済を現実的な金額にすることで継続的に返済できるだけでなく、精神的な不安の軽減につながるというメリットもあります。
学生の方であれば「親にばれるのではないか」と心配する方もいると思いますが、債務整理の中には裁判所を通さない方法も存在します。
学生ローンの滞納を解決できない場合は検討してみましょう。
債務整理の4つの選択肢
債務整理には4つの種類があります。
4種類の債務整理の中で、学生ローン返済におすすめなのは「任意整理」と「特定調停」です。
「任意整理」の場合は3~5年以内に返済を完了するという条件がつきますが、「裁判所を通さない」「将来の利息がカットされる可能性がある」「毎月の返済金額を整理できる」といったメリットがあります。
「特定調停」の場合は裁判所に行く必要があり、書類も作成しなければなりませんが、費用が安くすむ点はメリットです。
ただし、どの債務整理をしたところで「信用情報機関に事故情報が載る」というデメリットはあります。
個人の判断では状況が悪化するケースもあるので、どの選択肢がベストなのかを弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
まとめ
学生ローンを滞納したとき、絶対にやってはいけないのは「他の貸金業者から借金をして返済にあてること」です。この方法ではいつまで経っても返済が終わらず、さらに困難な状況に陥る可能性もあります。 返済方法のめどが立たないなら、弁護士や司法書士といったプロの専門家にお願いするのが賢明です。学生ローンの滞納で困っているなら相談してみてください。借金減額診断とは?
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2017.11.23 公開