- 月々の返済額が減るので、返済が長引く
- 返済が長期化することで、利息の負担が大きくなる
- 審査が厳しい(借入先が4件以上ある方は難しい)
借金の一本化は損をする?おまとめローンのデメリットと解決方法
2022.02.03 更新
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目次
借金を解決する方法は、一本化だけではない
借金の一本化は新たに借金をするともいえ、一本化の審査に通らないこともあります。
その理由を詳しく見ていきましょう。
借金一本化の「おまとめローン」は、返済額が変わる場合も
「借金一本化」とは、複数の金融会社への借金を1つの会社にまとめること。
一方で「おまとめローン」は、借金を一本化するために銀行や消費者金融などが用意しているサービス名です。
返済先を一本化できるため、「どこからいくら借りたかわからない」「気がついたら利息がとんでもない額に…」という多重債務に苦しむ人にとっては、それ以降の返済がしやすくなります。
借金一本化をする前に確認した方がいい注意点
改めて借金をまとめるとどうなりますか?
借金を一本化するメリットは大きく3つあります。
まずはバラバラになっていた返済日が一度で済むことですね。
それから、金利が安くなる場合もあるかもしれません。
また、返済期間や月々の支払額を見直せる場合もあります。
ただし気をつけなければいけないのは、月々の返済額を少なくしたり返済期間を延ばすと、 結局、合計で支払う金額が多くなることもあります。
じゃあ、それほどは変わらないということですか?
毎月の返済額は複数あった返済先を1つにしても、借金自体はそのまま残っているわけですから、借金の根本的な解決にはなりません。
それと、注意しないといけないのは、おまとめローンの審査は厳しいともいわれています。
どういうことですか?
- 借入先が4件以上ある
- 延滞や債務整理の記録が信用情報に載っている
- 勤続年数が短い
こういう場合は注意が必要かもしれません。
なるほど借金を一本化をする時は注意点を事前に確認すべきですね
借金一本化をする前に確認した方がいい注意点まとめ
- 月々の返済額が減るので、返済が長引く
- 返済が長期化することで、利息の負担が大きくなる
- 審査が厳しい(借入先が4件以上ある方は難しい)
借金の根本的な解決には、債務整理という方法も
おまとめローンで借金を一本化すると、月々の返済が変わっても、返済総額が増えてしまうこともあります。
借金を解決する方法の一つとして、「債務整理」という方法もあります。
債務整理とは、「借金問題を減額する方法」です。
債務整理の種類
債務整理には主に3種類の方法があります。
債務整理にもデメリットはあるが、メリットも大きい
借金を一本化することに対して、債務整理にはどんなメリットやデメリットがあるのかについて説明します。
債務整理の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
任意整理 |
|
|
個人再生 |
|
|
自己破産 |
|
|
債務整理って自己破産ですか?デメリットが大きそうで心配です。
いいえ、自己破産も債務整理の手段の一つですが、債務整理にはほかにも手続きもあります。
返済状況によって選ぶべき手段が異なるので、弁護士・司法書士事務所などに自身の借金状況について相談するのも一つの方法です。
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あまり知られていない、おまとめローンの実態とは?
おまとめローンの審査で重視される4つのポイント
通常のキャッシングやカードローンと比べると、「おまとめローンで借金を一本化するときの審査は異なる」と思われがちです。
審査で重視される4つのポイント
- これまでの返済履歴
- 勤続年数
- 現在の借金額
- 多重申込
1.これまでの返済履歴
おまとめローンの審査基準の一つにあるのが、現在借り入れしているキャッシングやカードローンなどが、問題なく返済されているかということ。
返済期日を守らずに滞納や未納を繰り返していないか確認してみましょう。
2.勤続年数
勤続年数についても考慮されるようです。
現在の勤務先での勤続年数を確認してみましょう
3.現在の借金額
当然かもしれませんが、現在の借金が少ないに越したことはありません。
具体的に「◯◯万円まで」と規定されているわけではありませんが、年収の3分の1以上の借金があると注意が必要かもしれません。
総量規制
消費者金融など貸金業者は、融資をする際、原則として年収の3分の1以上のお金を貸してはいけないと法律で定められています。これを総量規制といいます。
しかし銀行からの借り入れ(おまとめローン含む)は総量規制の対象外となっています。
4.多重申込
短期間に複数のおまとめローンやキャッシングに申し込むことを「多重申込」といいます。
どの金融機関に申し込んだのかは信用情報機関に記録されており、金融機関は審査をする際にその履歴を確認します。
ですので、「数撃てば当たる」と考えて多重申込をすると、どの審査も通らなくなる場合もあります。
もちろん、審査の印象を良くしようと、申し込み内容に虚偽の記載をせず正しく申告するようにしましょう。
2種類のおまとめローン|銀行と消費者金融
おまとめローンには「銀行系」と「消費者金融系」の2種類があります。以下の表でそれぞれの違いについて紹介していきます。
銀行系のカードローンやおまとめローンなどで一本化した場合 | |
---|---|
メリット | デメリット |
低金利の場合がある | 繰り返し利用できてしまう |
限度額が高い (500万円以上も可能) |
入会審査が厳しい |
消費者金融系のカードローンやおまとめローンで一本化した場合 | |
---|---|
メリット | デメリット |
(銀行系よりも)審査に通りやすい | (銀行系よりも)金利が高い |
即日融資が可能 | (会社によっては)クレジットカードのリボ払いなどが対象外 |
【実例】おまとめローンで返済額が約20万円も増加!
これまでお話しした通り、借金の一本化やおまとめローンにはさまざまなメリット・デメリットがあります。
借金の一本化で月々の返済は変わりますが、返済額が減っているわけではなく、支払いを先延ばしにしているに過ぎません。
実際にあるケースを使って、おまとめローンを利用して借金を一本化することでどうなるかをシミュレーションしてみましょう。
おまとめローン利用前 | |||||
---|---|---|---|---|---|
A社 | B社 | C社 | D社 | 合計 | |
借入額 | 20万円 | 14万円 | 35万円 | 40万円 | 109万円 |
金利 | 15.0% | 17.8% | 18.0% | 14.5% | 16.14%(平均) |
支払期間 | 30ヶ月 | 20ヶ月 | 44ヶ月 | 53ヶ月 | - |
月々の返済額 | 8,035円 | 8,141円 | 11,000円 | 10,264円 | 37,440円 |
合計支払額 | 241,059円 | 162,809円 | 479,261円 | 543,964円 | 1,427,093円 |
おまとめローン利用後 | |
---|---|
借入額 | 109万円 |
金利 | 12.0% |
支払期間 | 84ヶ月 |
月々の返済額 | 19,241円 |
合計支払額 | 1,616,245円 |
これは一例ではありますが、この例の場合、おまとめローンを利用することで金利は4社平均で16.14%から12.0%と変わり、毎月の返済額が約3万7千円から約1万9千円になりました。
しかし、返済期間は長くなり、合計支払額が約20万円ほど多くなっています。
借金の解決には「おまとめローン」と「債務整理」を検討する
借金一本化は借りる前の利息よりも少なくすることができればお得になる場合がありますが、基本的には返済が長期化するのであまりお勧めできません。
おまとめローンのデメリット
- 月々の返済額が減るので、返済が長引く
- 返済が長期化することで、利息の負担が大きくなる
- 審査が厳しい(借入先が4件以上ある方は難しい可能性も)
借金総額自体を減らしたいのなら、債務整理を検討してみるのも選択肢の一つです。
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費用も気になり依頼を迷っている人は法律事務所などの「無料相談」を利用することも検討してください。無料相談で費用面も含め依頼すべきかを相談できる場合もあります。
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3つの質問に答えて無料でいくら減額できるか診断できるツールです。
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2017.11.27 公開