任意整理後の賃貸契約で注意すべき点
2021.12.28 更新
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この記事のポイント
任意整理後の賃貸契約で、注意すべき点と対処法 現在居住している賃貸物件の家賃をクレジットカード払いしている場合
事前の対応策 | 賃貸を払っているクレジットカードだけ任意整理の対象から外す |
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事後の対応策 | 家賃さえ払っているのなら原則、強制解約はされない為、支払い方法について不動産会社と協議 |
保証会社を要求された場合 | 弁護士などの専門家に相談し、不動産会社と協議、もしくは保証会社不要の物件に絞る |
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保証会社を要求されなかった場合 | そのまま契約できる |
目次
任意整理してブラックリストに載っても賃貸契約を結ぶことは可能
以前こちらの記事で任意整理について教えていただきましたが⇒「毎月の苦しい返済…借金の任意整理で楽になる?」
今日は任意整理をし、ブラックリストに載ったことでアパートなどを借りる賃貸契約に何か悪い影響を及ぼすことがあるのか教えてください。
いいえ、そのようなことはありません。
任意整理してもアパートの賃貸借契約をすること自体に影響はありませんよ。
そうなんですか?
でも、アパートの契約を進める中で、不動産会社が信用情報を調べたりしないんですか?
不動産会社側ではブラックリスト情報を見ることはできません。
なぜなら、信用情報機関に登録されている情報は、クレジットカード会社や信販系の会社、消費者金融系の会社、銀行などの、信用情報機関に加盟している金融機関しか見ることができないからです。
そうなんですか、よかったです。
住人を強制的に追い出すことはできない!
ブラックリストに乗ることで、今住んでいる賃貸を追い出されることはありませんか?
先ほども言いましたが、ブラックリストに載ることと、賃貸契約は直接的に関係ありません。
また賃貸人は正当事由がない限り、自動更新することが一般的で、更新を拒絶することはできないため、住人を強制退去させることはできません。
正当事由とは
- 契約上の義務を住人が履行できているか
- 建物がどのように利用されているか
- 建物の老朽化により、修繕、建て替えが必要になっているか
契約に反していない限りは、基本的には追い出されないということですね!
はい。ただ2点注意があります。
任意整理後の賃貸契約における注意点2つ
何に注意をすればいいですか?
家賃の支払いがクレジットカードになっている場合と、保証会社が信販会社系の金融機関になっている場合の2点には、注意が必要です。
家賃の支払いが指定のクレジットカードになっている
1点目は家賃の支払いが指定のクレジットカードになっている場合です。
家賃を支払っているクレジットカードを任意整理の手続きに含めた場合、そのカードは利用停止になり支払いが不可能になります。
また家賃の支払いをしているクレジットカードを任意整理の手続きから外した場合も、途上与信が行われると使えなくなる可能性があります。
その場合には不動産会社と協議して、口座引き落としなどの、別の支払い方法を認めてもらうことが必要です。
途上与信とは
クレジットカードを発行した後、クレジットカード会社が利用状況に問題がないか確認すること。
賃貸契約の際、保証会社をつける必要がある
任意整理した後、新たに賃貸契約をする際に不動産会社から保証会社を付けるよう求められる場合は注意が必要です。
どうしてですか?
保証会社は不動産会社と違い、信用情報を見ることができるからです。
保証会社は家賃を払えなくなった場合に立て替えをしてくれる会社なのですが、信販会社系の金融機関の場合があります。
そのため、信用情報を見ることができる会社もあります。
それってつまり、不動産会社ではなく、保証会社の審査で入居ができない場合があるってことですか?
そのとおりです。
入居拒否されたり、連帯保証人を求められたりすることがあります。
そうなんですね。
そうなったら保証会社が不要の物件に限られてしまいそうですね...
しかし、すべての保証会社が信用情報を見るわけではありません。見る可能性があるのは信販系の保証会社のみです。
以下のような会社が信販系の保証会社です。
- アプラス
- エポス
- オリコ
- ジャックス
- セゾン
そうなんですね!信販系の保証会社以外の賃貸を探せば大丈夫ですね!
はい!
賃貸に保証会社が必要であるとわかった場合には、どこの保証会社になるのか、事前に問い合わせて確認しておくと良いですね。
わかりました!
事前に確認しておけば、借りることのできる賃貸を探す手間が省けそうですね。
そうですね。
さらに自分に当てはめて細かく知りたい場合は、無料相談を受け付けている事務所もたくさんありますので、是非とも利用してみてください。
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2017.12.02 公開