「家族や会社に借金がバレるのは避けたい…」
「借金を周囲にバレずに返済して無かったことにしてしまいたい!」
借金をしているという事実は、できるだけ周囲に知られたくないものですよね。
だからといって誰にも相談せず、一人で悩んでいるうちに滞納が続くと、督促状が届いたり会社に連絡が入ったりするかもしれません。
しかし、家族や会社に原則知られずに借金を返済する方法も存在します。
例えば任意整理を行えば、バレにくい返済ができるだけでなく、借金額が減り返済期間が短くなる可能性もあります。
この記事では
- 借金は周囲にバレるのか
- 家族や会社に知られずに借金を返済する方法
について解説します。
会社や家族に借金の事実がバレるきっかけ
借金を抱えている事実が周囲にバレるきっかけとして、どのようなケースがあるのでしょうか。
借金がバレる3つのきっかけ
- 滞納してしまい貸金業者から電話がかってくる
- 「一括請求通知」など内容証明郵便で届く
- 訴訟を起こされ給与の差押え命令が会社に届く
上記3つに共通して言えるのは、いずれも借金の滞納が原因で起きることです。
借金の返済が滞れば、貸金業者から督促の電話がかかってきます。携帯にかかってくるだけなら、なんとか切り抜けられるかもしれません。
ただし自宅にかかってくる可能性もありますし、放置が続くと勤務先に連絡がいく可能性もゼロではありません。
借金を滞納するとバレる可能性が高くなるので、バレずにどうにかしたいという方は滞納を避けるようにしましょう。
あの借金、なぜバレた?~会社編~
例えばあなたがキャッシングなどで3万円の借金をしていたとして、その事実を会社に知られることは基本的にありません。
しかし、その借金を滞納して会社に督促の電話がかかってきた場合は話が変わってきます。
貸金業者は借金を滞納している債務者が「いつになったら返済してくれるのか」をチェックするための電話を、職場にかけてくるケースがあるからです。
近年は個人情報保護の観点から、いきなり貸金業者の会社名を名乗って督促するケースは少なくなっています。
とはいえ、「職場への電話で社名を名乗らない」もしくは「非通知の電話がかかってくる」といったこと自体が怪しいので、勘が鋭い同僚や上司に借金の事実を気づかれてしまう可能性もあるでしょう。
督促の電話で借金の事実がバレないためにも、貸金業者に事前に連絡し、職場に電話をかけないよう断っておくことをおすすめします。
あの借金、なぜバレた?~家族編~
家族に借金がバレてしまうケースとして多いのは、会社と同様に督促の電話です。
ただし会社の場合とは異なり、自宅に督促状が届いて発覚するというケースも多くあります。
電話と郵便物(ハガキ)、どちらにも気をつける必要があるでしょう。
対策としては、督促の電話は自分の携帯宛にしてもらい、督促状は送らないでほしいと貸金業者に頼むしかありません。
しかし「内容証明郵便」のように貸金業者が裁判を視野に入れている場合は、必ず自宅に書面が郵送されます。数ヶ月にわたって借金を滞納しているなど、滞納期間が長い方は注意してください。
日常の行動にも気を配る必要が
借金の事実は督促の電話などでバレることが多いとお伝えしましたが、日常生活における行動の変化でバレてしまうケースもあります。
必要以上にお金の話をしたり、反対にお金の話を分かりやすく避けたりなど、不審に思われる行動には注意が必要です。
家族や職場の同僚は毎日あなたと顔を合わせているので、「ちょっとした変化」にも気づきやすいといえます。
些細なことで借金の事実を知られてしまわないよう、常に平常心を心がけましょう。
家族や会社に借金の事実がバレた際のリスク
続いては、家族や会社に借金の事実がバレてしまった際のリスクを見ていきましょう。
家族に借金がバレたらどうする?
家族に借金がばれた場合のリスクはさまざまで、基本的には「配偶者の受け取り方次第」といえます。
過去の判例を見ると借金を理由に離婚が認められるケースは少ないようですが、離婚の原因になる可能性もゼロではありません。
互いの信頼関係のためにも、借金の事実を家族に打ち明けておくのがよいでしょう。
ただし、さまざまな事情によりどうしても打ち明けられないという方もいると思うので、自身で解決できないときは弁護士などの専門家に相談することを検討しましょう。
会社に借金がバレたらどうなる?
会社に借金を知られた場合でも、クビになることはありません。借金を理由に従業員を解雇したり減給・降格などに処したりすることは労働法基準法違反となるためです。
しかし借金の滞納が長引いて給与の差押えなどが始まると、上司や同僚に借金の事実が発覚する可能性があります。
借金の事実、いつかバレない?
督促や差押えなど一部のケースを除いて、借金がバレる心配は基本的にありません。
督促された場合でも、貸金業者の多くは債務者(お金を借りている人)以外に借金の存在をバラさないような対応マニュアルを作成しています。あらかじめ連絡手段などを貸金業者と決めておけば、簡単に気づかれることはありません。
しかし、返済が滞り、闇金などに手を出すと督促や取り立てでバレてしまう可能性が高まります。
また、差し押さえが始まると給与や不動産などから強制的に徴収されるので、会社や家族に隠し通すことは難しい可能性が高いです。
つまり、借金の事実を周囲に知られないようにするには、借金に気づかれていない段階で返済を完了させる必要があるのです。
家族や会社にバレずに借金を返済する方法
借金を返済する最も効率的な方法は、現状のライフスタイルを見直し、毎月の収支のバランスを適正に戻すことです。
例えば毎月30万円の収入がある場合、「副業などで収入を5万円分増やせないか」「支出の中から無駄遣いを7万円分減らせないか」などを検討し、プラスになった分を返済に回すことで借金の完済を目指します。
ただそれでも返済が追いつかない場合は、「債務整理」という手段を考えましょう。債務整理には主に3つの選択肢があります。
種類 |
内容 |
任意整理 |
債権者と話し合って借金の返済方法などを決定するやり方。弁護士や司法書士が交渉や手続きを代行してくれる |
個人再生 |
裁判所に申立てをし、大幅に借金を減額してもらう方法。返済を継続できる収入がなければ手続きができない。官報に情報が掲載される |
自己破産 |
裁判所に申立てをし、借金の返済を免除してもらう方法。大半の財産を手放す必要があり、官報に情報が掲載される |
裁判所を介する個人再生や自己破産の場合は、官報に氏名が掲載されるため借金の事実が周囲に知られる可能性があるでしょう。自己破産はさらに自宅などが差押えられるので、内緒にしておくことは難しいでしょう。
一方、弁護士や司法書士に依頼する任意整理なら、裁判所を通さないので、周囲に借金の事実がバレる可能性は高くありません。
家族や会社にバレずに今ある借金関西を目指したいなら、任意整理で解決することも選択肢の一つです。
借金がバレずに任意整理するには
では実際に、任意整理を周囲に内緒で完遂するためには、どのようなポイントに気をつけるべきなのでしょうか。
基本的に以下の4つポイントを意識すれば、家族や会社にバレずに借金を解決することができます。
秘密にしたい借金を洗い出す
まずは、秘密にしたい借金を洗い出す作業を行いましょう。
任意整理する/しないは、借入先ごとに決められます。例えば「A社は任意整理するけど、B社はしない」といった具合です。
すでに家族に知られている借金(家・車ローンや奨学金など)も対象に含めてしまうと、毎月の返済額が変わるため、任意整理の事実がバレてしまいます。
注意しなければならない例としては、家族カードのあるクレジットカードや家・車のローンなどが挙げられます。
弁護士などの専門家を頼る
任意整理したい借金をリストアップできたら、次に弁護士や司法書士といった専門家に依頼するとよいでしょう。
任意整理自体は個人でもできる手続きですが、弁護士や司法書士に依頼すると、債権者からの督促が止まったり、交渉を有利に進めたりするなどのメリットがあります。
費用は発生しますが、トータルの返済額などを考慮すると、弁護士や司法書士に依頼したほうが賢明といえるでしょう。
専門家と情報を共有する
専門家に依頼した後は、「家族には内緒にしてほしい」「家に書類を郵送しないでほしい」といった要望を伝えておきましょう。彼らには守秘義務があるので、依頼主の意向を最大限汲んでくれるはずです。
例えば、「電話連絡は携帯のみ」「連絡時間は●時〜●時の間で」「郵送物の宛名は個人名にする」など、任意整理を進めていく上で密に情報共有をしておけば、周囲にばれずに借金を解決できる可能性が高くなります。
任意整理後は借金を滞納しない
任意整理を行うと「和解契約書」を結ぶことになり、そこには返済を滞納した場合の措置などが記載されています。
和解契約に違反すると多くの場合は「一括返済」や「損害賠償」の条件が設けられており、せっかくの任意整理が無駄になる可能性があります。
しっかりと返済すれば周囲に悟られずに借金を解決できるので、任意整理後は絶対に借金をしてはいけません。
バレずに解決を目指すなら専門家の力を借りるのも効果的
今回は、周囲にバレずに借金を返済する方法についてご紹介しました。
基本的に督促の電話や差押えなどがない限り、会社や家族に知られることはありません。しかし、借金返済を滞納すると周囲にバレずに過ごせる可能性が低くなってしまうので注意が必要です。
借金を内密に解決するには、専門家の力を利用するのも効果的です。一人で借金に悩んでいる方は弁護士や司法書士に相談することも検討してみてください。